第1回 <植込み~約1ヶ月後 編>

はじめに
オリーブは「乾燥気味に育てるのが基本」とよく言われる植物です。
そのため、常に水分が供給される底面灌水(底面給水)の植木鉢とは相性が悪いのでは?と感じている方も多いのではないでしょうか。実際にお客様からもよくいただく質問です。
そこで、当店のプランツドクターである埼玉県越谷市の観葉植物店『Green JAM』店主・中山さんにご協力を得て「水やりの手間を減らしたい」「夏の水切れリスクを減らしたい」という理由から、あえて底面灌水タイプの鉢でオリーブを育ててみることにしました。
栽培環境と使用条件
まずは今回の栽培環境についてです。
栽培観察期間は初夏から秋の終わりまでの約6ヶ月。
設置場所はGreen JAM店舗の南側、日当たりは1日6時間以上確保できる環境でした。
直射日光もよく当たるため、オリーブにとっては比較的理想的な条件です。

使用したのはレチューザエコノミーラウンドシリーズ。屋外でも使用可能な底面灌水タイプのプランターです。
鉢の下部に貯水スペースがあり、そこから水を吸い上げる構造になっています。
用土はGreen JAMさんがオリジナルで配合した土を使用。
鹿沼土を多めに配合した、水はけを意識した土になっています。
オリーブは多湿を嫌うため、土選びも重要なポイントになると考えました。
底面灌水の仕組みと特徴
底面灌水とは、鉢の底にためた水を植物が必要に応じて吸い上げる仕組みのことです。
上から頻繁に水やりをする必要がなく、一定の水分を安定して供給できるのが特徴です。
一方で、土の状態が常に湿りがちになるため、乾燥を好む植物には不向きとされることもあります。
そのためオリーブとの組み合わせはやや実験的な側面もありましたが、
レチューザの底面灌水は一般的なそれに比べて給水方法や構造が「酸素もしっかり供給して元気に育てる」独自の仕組みになっているのでうまくいってほしい・・・!の願いをこめて、検証スタートです!

実際の育成経過
■ 植え付け〜2025/5/16

植込みに選んだオリーブは
①ラウンド28→『コロネイキ』
②ラウンド35→『セントキャサリン』
③ラウンド43→『ルッカ』
どれも比較的育てやすく人気のある品種です。
基本的にオリーブの木は違う品種同士で受粉すると実がなるので、品種をいくつか揃えて植栽すると結実する可能性が高くなります。
オリーブにはたくさんの品種があり、葉の大きさやデザイン、実の大きさや実から採れるオイルのテイストが違います。

■ 1ヶ月後 2025/6/10

新芽が芽吹いています!成長の兆しが見えてきているのはオリーブが新しい環境に馴染んだ証拠。
この時点で「底面灌水でも問題なく育つ」という手応えを感じ始めます。
葉色も良く、健康的な状態を維持しています。
ラウンド28に植えた『コロネイキ』には結実も確認できました。 (第2回へつづく ▶▶▶)