教えて!プランツDr中山さんVol.22 観葉植物・冬の過ごし方2018-2019

教えてプランツドクター中山さん

観葉植物のプロによるコラム

2018-2019 冬支度~観葉植物編

こんにちは!昨年(2017)は非常に厳しい寒さの年でしたね。
寒さのために当店のお手洗いの水道管が凍って破裂したり、お気に入りの超高級ヤシが枯れたりと非常に苦しい思いをしたものですが・・。
今年(2018)は何やら暖冬との話が聞こえてきています!
確かに現時点(11月末)でも小春日和だなんだと暖かい日が続いていますね。
このまま暖かいと観葉植物屋としては非常にありがたいんですが。
まぁこれからが冬本番なのでそうもいかないでしょうね。

木枯らし

さて、ここから本題です。
年度によって季節の暑さ寒さが違うことってよくあると思うのですが、だいたいの書籍には何月ごろに植え替えしてとか水やりの回数を控えるとか書いてありますよね?
おおよそそれで間違いはないのですが、もし観葉植物や多肉植物を戸外で管理している場合、厳冬・暖冬で最低気温差が5℃以上あったら、取り込むのが遅くなった場合に凍死してしまうなんてことも考えられます。

毎年、たくさんの方から外管理の観葉植物をもう部屋に取り込んでいいのか?今年は暖かいからまだ大丈夫?なんてことをよく聞かれるのです。
植物と会話ができれば直接植物に聞きたいところですが・・。そうもいきませんから、自然に教えてもらいます。

ズバリ、観葉植物をお部屋に取り込むタイミングは、「木枯らし1号が吹く前」までに、という事です!
実際に実験したのですが、木枯らしとは読んで字のごとく木を枯らす風、すなわち紅葉して落ちそうな葉を根こそぎ落葉させる寒風なのです!
実際にも冬型の気圧配置を知らせる、まさに冬本番の風ということでしからひとつ目安としてみてはいかがでしょうか?
※2018年は木枯らしがまだ観測されていないようです。木枯らしの吹かない年というのもあるらしいので、あくまで目安として使ってください。
※東京地方、近畿地方のみ木枯らしを発表するようです。近畿地方では22日に木枯らし1号が吹いたそうで23日例年よりも遅かったようです。

紅葉する多肉植物
昔、こういった気象観測などがまだ発達していなかった江戸の頃から園芸という文化は盛んで
気候を肌で感じながら行ってきたのですから、あまり文明に頼りすぎでもよくないのかもしれませんね。
私の場合は自分基準で、股引を履きだしたら冬到来で、観葉植物を取り込みます。
そして、手袋をつけだしたら多肉植物を取り込みます。
(最近太って脂肪がついたので寒さを感じていないかもしれない・・)
もちろんお住まいの地方によって違いますので、あくまで冬判断の目安としてみてくださいね。

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