教えて!プランツDr中山さんVol.40「植物を枯らさないために正しい管理方法を知ろう」

教えてプランツドクター中山さん

観葉植物のプロによるコラム

このコロナ渦で在宅勤務の方が多くなり、観葉植物の需要が増えて来ています。
しかし、せっかくお部屋に観葉植物を置いたのに育てることが出来ず枯らしてしまう方も多いようです。
理由としては、「正しい管理の方法理解してない方が多いため」というお話を前回したと思うのですが、今回はその管理方法をもう少し具体的て解説させていただきます。

●基本は水遣り

まず、一番大切で尚且つ一番難しいのはお水をやるタイミングです。
水やり三年という言葉があるほど植物を育てるうえで水遣りという作業は大切で難しいのです。
その理由としては水遣りのタイミングが各ご家庭の環境や季節、またもちろん植物の種類によっても変わってくるからというのが最大の原因です。
植物に慣れてくると全く難しいということもないのですが、初めて植物を触る方には中々にわかりにくいことなんですよね。

諸条件に左右される水遣りのタイミングとして適切なのは、必ず土の表面が乾いているのを確認してから水を与えるかどうかの判断をする、ということですね。
そしてもうひとつ大事なのは水を与える量なのですが、必ず鉢底穴から流れるまでたっぷりとやってください。水受け皿など使用している際は溜まった水は必ず捨てます。
また水を流してもいい場所でたっぷりと潅水してください。
水を与える量はたっぷりです。鉢の大きさに関係なく十分に鉢内の土に行き渡って流れきるほど与えるのが絶対ルールですのでこれは慣れてしまえばそれほど難しくないですよね。
私のお店でも初めて観葉植物を買われるお客さんには土が乾くまで待ってから下から流れるまで水を与え、水を溜めないようにきをつけてください、とご説明しています。これさえ守っていただければ植物を枯らすことをだいぶ回避できると思いますよ。
それでも水やりが不安、面倒という方には、レチューザという底面灌水鉢をお勧めしています。某〇印良品さんでも取り扱われている植木鉢です。底面給水方式の鉢はいろいろありますが、このレチューザは付属のレチューザポンという鉢底石のような部材と鉢の構造で自然界に近い土と水の環境を再現できるため、植物の育ちが良いのです。水やりのタイミングも付属の水位計で可視化できるので初心者さんにも安心しておすすめしています。デザインも高級感があって、オフィスや店舗さんでの利用も多いプランターですよ。

●置き場所は大事

植物というのは太陽の光で光合成をしてエネルギーを作り出して生きています。
光線の弱い場所や全く光の入らない場所では光合成が出来ずに葉が落ちてしまったり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。

観葉植物といえど原産国では屋外で生えていますので、太陽の光は必要なんですね。

ですから基本的には窓の近くや陽の光がある程度届くところが望ましいのですが、直射日光下では葉が焼けてしまう種類もありますので、念のため遮光のためにレースカーテンなどがかけられる場所がベストポジションかもしれませんね。

また、置き場所で重要なのは季節に寄っての温度差です。

夏の暑いには強いものが多い観葉植物ですが、冬の寒さにはめっぽう弱いものが多いのです。
観葉植物のルーツが熱帯地方のものが多いので仕方ありません。冬場の窓近くは、結構外気の影響で冷え込みますから、適度に防寒対策を取れる場所に移してあげるという事も考えてあげるとよいですね。

以上、初心者の方で気を付けるべき要点をまとめてみました!
ぜひご参考にしていただければと思います。

シェアする

フォローする