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植物専門店店主が2025年を振り返って

GreenJam店主プランツドクター中山の気ままにコラム

こんにちは。
気がつけば、2025年も終わりを迎えようとしていますね。

毎年のことではありますが、「もう一年が終わるのか」と感じるほど、時間の流れは本当にあっという間です。
みなさまにとって、この一年はどのような年だったでしょうか。

ここ数年、気候の変化を強く実感されている方も多いのではないでしょうか。
夏は年々長く、しかも厳しい暑さが続き、逆に春や秋といった園芸に最適な季節が短くなってきているように感じます。
雨が極端に少なかったり、突然の強風に悩まされたりと、植物を育てる環境としては決して優しい状況とは言えません。

そうした背景もあってか、昨今では屋外でのガーデニングよりも、室内で楽しめる園芸が注目を集めている印象があります。
特に珍奇植物や個性的な観葉植物の人気は高く、アグラオネマやアンスリウムに代表される、いわゆる「ジメジメ系」と呼ばれる植物を楽しまれる方も増えました。
また、テラリウムの中で苔を育てたり、エアプランツをインテリアとして取り入れたりと、植物の楽しみ方は本当に多様化しています。

一方で、花木を中心としたいわゆるスタンダードなガーデニングも、品種改良が進み、非常に華やかで魅力的な植物が数多く流通しています。
それにもかかわらず、以前と比べるとガーデニング人口そのものは減少傾向にあるように感じています。
また、お花のギフト需要やご自宅用としての花の消費も落ち込みつつあり、「時代が確実に変わってきている」という実感を、業界の中にいる者として強く抱いています。

まさに「園芸の多様化」と言える時代になりました。
ひと口に園芸と言っても、そのジャンルは細かく枝分かれし、それぞれが独自の世界観を持っています。
趣味に特化した植物の専門店が増え、マニアックなイベントや展示会も各地で開催されるようになり、同じ趣味を持つ人同士がつながりやすい環境が整ってきました。

身近なところに目を向ければ、道端に生えている雑草や苔でさえ、立派な園芸の対象になります。
育てた植物の成長を記録したり、SNSで発信したりすることで、趣味の世界が広がっていくのも、今の時代ならではの楽しみ方かもしれませんね。

その一方で、昔ながらの園芸店は、こうした変化の中で少しずつ取り残されてしまっているのかもしれません。
私自身、観葉植物を専門に取り扱う店を経営していますが、次々と移り変わるトレンドについていけていないと感じることも正直あります。

園芸業界では、ある植物がブームになると、一斉に同じ品種が生産され始めます。
しかし、ブームが落ち着くと途端に値崩れを起こし、安価で市場に出回り、やがて誰も作らなくなる。
こうした流れを、私たちは何度も繰り返してきました。

もちろん、植物そのものに罪はありません。
流行に振り回されるのではなく、「好きな植物がたまたま安く手に入ったからラッキー」くらいの気持ちで向き合っていただくのが、一番健全なのではないかと思います。
しばらくすると供給が減り、再び価格が上がることもありますので、ぜひタイミングを見ながら、無理のないお買い物を楽しんでください。

来年、どんな植物が注目されるのかは、正直なところまったく予想がつきません。
それでも、好きな植物に触れ、日々の成長を楽しむ時間があれば、きっと良い一年になるはずです。
植物とともに、穏やかな時間を過ごしていただければ嬉しく思います。

レアなものも揃うこだわりの観葉植物専門店
■GREEN JAM  埼玉県越谷市花田4-9-18  HP