Vol.10 消えゆく観葉植物農家

GreenJam店主プランツドクター中山の気ままにコラム

今回は観葉植物を生産している農家さんのお話・・。

我々園芸店でももちろんそうですが、今はお花屋さんを始め、ホームセンター、家具屋、雑貨屋、果ては百円均一店でさえ観葉植物を置いていますよね?
このお店に並んでいる植物は、もちろんこれらを生産・繁殖して綺麗に観賞用の植物として置けるように仕立てている「プロの生産農家さん」がいらっしゃるわけです。

観葉植物もさまざまなサイズがあります。
ミニ観葉植物から大きなインテリア用の物まで。
植物を生産する農家さんというのは、野菜なども含めてですが広大な土地がないと
生産がままなりません。
ましてや、小型なものならいざしらず、大型の観葉植物ともなると莫大な土地が必要になります。
そして温度・・。
何度もこちらのブログでも触れていますが、観葉植物は熱帯産のものが殆どです。
そして、日本には四季があり、当然冬には気温が下がります。
観葉農家さんは何年もかけて大きな植物を育て、仕立てていきますので、何度か冬を越させなければならないのですが、温室とは言え暖房機器を入れなければ枯れてしまいます。
暖房は巨大な温室用のヒーターを入れるわけなのですが、冬中ずっと加温し続けるとなると燃料代が馬鹿にならないのです!
もうここまで書いて生産農家大変だなぁと思われるかもしれません。
実際大変だと思うのですが、さらに深刻な問題があります・・!

それは、生産者さんの高齢化・・・!!

観葉植物生産地として有名な八丈島・沖縄・鹿児島など・・。
たくさんの生産者さんがいらっしゃいますが、そのどれもが深刻な高齢化や後継者問題などの
問題を抱えています。
観葉植物生産は暖地で行う方がローコストなので南方や島などで生産しているところが多いのですが、農家さんが減ってくると市場までの出荷数をある程度まとめることが出来ず、運賃が上がってしまうなどさまざまなよろしくない問題が起こってきてしまうのです。

今現在、かなり深刻な状況で5年後には生産者さんが激減するなんて言われています。
これからの時代、観葉植物もほんとうの意味で贅沢品になってきてしまうのかもしれません。

本当にお気に入りの一鉢に出会ったなら迷わず購入するのが良いと思います。
もう2度とお目にかかれないかもしれませんから・・・。

レアなものも揃うこだわりの観葉植物専門店
■GREEN JAM  埼玉県越谷市花田4-9-18  HP

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