教えて!プランツDr中山さんVol.37 長期不在時の植物対策出来てますか?

教えてプランツドクター中山さん

観葉植物のプロによるコラム

夏の長期不在時にも安心…レチューザプランター

今年も夏休み、お盆などのまとまったお休みシーズンがやってきましたね!
まあ今年はコロナの影響でご旅行どころではないかもしれません。
在宅していらっしゃる方も多いと思います。
しかしながら、やはり数日間家を空ける方もいらっしゃるかと思います。

この猛暑ですので、植物をそのままたとえ数日でも放置してしまったらたちまち水キレで枯れてしまうかもしれません!
在宅時間の多い今日このごろで、新しく植物の世話を始められたかたも多いと思いますが、この夏が正念場です!

日本は夏・冬の落差が激しいのでこの夏と冬を乗り切らないことには多くの外国産の植物を育てることは出来ないのです・・。

特に熱帯産の観葉植物は成長期に入り、水をたくさん欲する時期なので注意が必要です。
せっかく今まで順調に育てられたものが一気に水切れで弱ってしまったり枯れてしまうことも少なくありません。

こういう時こそ、底面灌水鉢レチューザは威力を発揮しますね。

鉢底に水を溜めておくことができるので、水枯れの軽減につながります。
あらかじめこのような底面給水鉢に植えて仕込んでおくと植物の痛みもなく夏越しが出来るので、心配な方は今後このような鉢を利用するのもおすすめです。

が、しかし!今からでは間に合わない!そんな方々になんとか保たせる方法をお教えします!

▼下記の対処法は前提として不在日が数日(2~4日程度)くらいまでとなります。

①お出かけ前にたっぷりのお水やりをする!
鉢底から流れ出るまでにたっぷりの水やりをしてください。
その後ですが、水がある程度切れたら深めの受け皿の上に置いてください。

②受け皿に新鮮な水を直接注いでください!
ここ、重要なんですが必ず新鮮な水を入れてください!
鉢底から流れた水は捨てて、必ず新しいお水を受け皿に貯めるようにしてください。
貯める水位は2~3cmくらいで大丈夫です。

以上が簡易的な底面灌水システムとなります。

大体4日か5日くらいはお水が保つと思います。

そして可能であればご不在中もエアコンを効かせてください。
ガツンと室温を下げなくても大丈夫なので出来れば26℃くらいにキープしてあげるとさらに心配は減ります。
もしエアコンが無理であれば外の絶対に直射日光があたらない日陰に置いてください。風の当たる場所だと乾燥が心配なので受け皿に貯めるお水も多めにしてください。

可能であれば室内管理の方が安全ですが、どうしても難しい方は戸外の日陰に移動しておいてあげると良いと思います。
ちょっとの工夫で数日間の外出も安心して楽しめると思います。

あなたの大事な植物たちを守ってあげてください。

中山裕二氏
埼玉県越谷市にある観葉植物専門店GREEN JAMの店主・
中山裕二さん。
多肉やエアプランツはもちろん、塊根植物なども揃う、注目の観葉植物専門店。仕入れは必ず信頼のおける生産者さんから中山さん自身の目で見て直接選ぶ。個性的な植物や樹形の仕立てにこだわった一点ものなど質が高くてレアな品種が揃うとグリーンマニアの中でも話題のお店。
■観葉植物専門店GREEN JAM 埼玉県越谷市花田4-9-18 公式ホームページはコチラ

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